
小財美香子 個展 「しらない」
【EVENT INFO】
会期 : 2025年12月12日(金) – 2026年1月17日(土)
※イベントに応じ不定休
休廊 : 日曜、年末年始(12月28日〜1月4日)
時間 : 12:00 ‒ 20:00
入場 : 無料
会場 : 初台Open Room
住所 : 〒151-0061 東京都渋谷区初台1-39-12 初台富士ハイライズ1F
※展示作品はすべて販売いたします。
※小財美香子のZINE、グッズなどを販売予定です。
【Reception】
同世代二人の写真家によるトークイベントを開催いたします。どなた様もお気軽にお越しください。
日時:12/12(金)19:00〜21:00(トークは19:30~予定)
内容:トークイベント
料金:入場無料+1Dオーダー
出演:小財美香子/小林真梨子
【Event】
トーク+ミニライブを予定しています。出演者は後日発表いたします。
日時:1/12(月祝)19:00〜21:30
内容:トーク+ミニライブ
料金:3,000円+1Dオーダー
出演:後日発表

私が生まれた冬の雪景色も、夏の緑の濃さも、秋の少し寂しい空気も。
母と父が過ごしていた時間を知りたくて、その道をたどりました。
この度、渋谷区初台・Open Roomにて、写真家・小財美香子による個展「しらない」 を開催いたします。小財美香子は、雑誌やWebをはじめとする様々な媒体で活躍し、おとぎ話、カネコアヤノ、グソクムズ、崎山蒼志、TOMOOなど、数多くのアーティスト写真やジャケット写真も手がける写真家です。その傍ら、パーソナルワークとして風景写真を撮り続けてきました。
約4年ぶりの個展となる本展では、2017年から2023年にかけて、両親がかつて旅した北海道を訪ね歩き、撮影を重ねた作品群を発表します。
小財が2歳のとき、彼女の母は病気で亡くなりました。
いちばん古い記憶の中に、母の姿はありません。幼い頃、母のことを知りたいと思い家族に尋ねると、みんな少し悲しげで、幼心にそれ以上は聞けなかったといいます。そんなある日、父がふと「母と二人で、夏休みにキャンプをしながら北海道を回ったことがある」と話しました。
それからしばらくして、屋根裏部屋に置かれた段ボールの中から見つかった、
若い二人が旅の途中で記したノート──道内をめぐる旅行記──。
訪れた場所、二人が思ったこと、挟み込まれた写真。
どれも、自分が初めて知る父と母の姿がそこにありました。
冬の雪景色、夏の緑の濃さ、秋の少し寂しい空。
それらは個人の記憶を越え、なぜか懐かしくも感じられる“しらない”風景の現在形です。
かつて在ったはずの旅の痕跡と、いまそこにある光や空気が交わる瞬間に、
時間が幾層にも重なりあう感覚が静かに浮かび上がります。
寒さが深まる季節に、そっと心をあたためるような写真展です。
ぜひこの機会にご高覧ください。
【ARTIST INFO】
小財美香子

1994年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。中学時代に祖父の影響でフィルム写真を撮り始め、ライフワークとして風景 写真を撮り続ける。
現在は、雑誌、web、アーティスト写真など様々な媒体で活動中。
2014 グループ展「陽だまり展」 SLOPE
2016 日本大学芸術学部写真学科卒業
卒業制作「南へゆけば」 金丸重嶺賞受賞
個人展「南へゆけば」 日本大学写真ギャラリー
2019 個人展「YEARS」 Alt_Medium
グループ展「HAPPY MAGNET TO YOU!!」 表参道ROCKET
2020 個人展「纏む光」 表参道ROCKET
2021 個人展「a good omen」 ANGLE in Residence 01
2023 企画展『グソクムズ×小財美香子 グソクムズと陽気な休日』 kitgallery
【TALK EVENT GUEST】
小林真梨子

1993年生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。 大学入学をきっかけに写真を始め「楽しいこと」を追求しながら写真を撮っている。 現在はフリーとしてフォトグラファーだけでなくキャス ティングやイベント企画など多岐に渡り、活動中。 写真集『ふれる、ゆれる。』(2017) 『SPROUT ALBUM』(2020) 在原みゆ紀との写真集『meet you』(2024)も発売中。